外部に用いられる塗料にとって、まず一番に求められる機能は「耐候性」です。
JISに規格きていのあるフッ素樹脂塗料は、いわば超耐候性塗料といえ
価格は高めとなりますが、耐候性に優れ、ライフサイクルコストの観点では
高いパフォーマンスを発揮します。

また、外部塗装には「耐候性」のほかにも大切な機能として「耐防汚性」も欠かせません。
表面に付着する汚れに対して開発された低汚染型塗料は
塗装面に浸水性を持たせ、汚れが付着しにくく取れやすくしてあります。

さらに、塗料の成分に「光触媒」を用いて、雨水で汚れが洗い流される自己洗浄型の塗料もあります。
いくつかの機能性塗料の特徴を見ていきましょう！

耐火塗料・防火塗料

耐火塗料は、鉄骨を火災の熱から守る耐火被覆用の塗料です。
熱を受けることで塗膜成分が分解・発泡して断熱層を作り機能を発揮させます。

いっぽう、防火塗料とは木材に塗装して引火や燃焼を困難にする塗料のことを言います。
ただし、注意しておきたいのは、塗装面が不燃材料となるわけではありません。

塗装面はニスを塗ったような艶を有し、木部の素地仕上げとは異なる風合いとなります。

遮熱塗料

塗料の成分にセラミックスが用いられていて、赤外線を反射する塗料のことを言います。
おもに夏の日射対策を目的としたもので、暑さの軽減に効果的ですが
太陽熱を利用するシステムが導入されている場合には
冬場の太陽熱利用において不利になるというデメリットもあります。

木部保護塗料

木材は、多孔質（たくさんの穴があること）な素材であるため
塗装をしなければ汚れがしみこんでいき、カビが発生したり
表面の繊維が毛羽立ったりといった変化が生じやすくなります。

これをおさえる木部保護塗料は、含浸性（しみこんでいく性質）のタイプと
塗膜を形成するタイプがあります。
木材が本来持つ「吸放湿性」を活かしたいときには、含浸性の塗料がおすすめです。

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